小泉訪朝

ついでだから外交的な評価でもしてみよう。
正直言って誉められる成果ではない。
25万トンの食糧支援、2243万の北朝鮮の人口で割ると
1人頭で11kg(計算合ってる?)
だが北朝鮮の軍人100万人で割れば1人あたり250kg
体制維持には軍人に十分な食料が行き渡り、あとは密告者への
報酬が十分出せればかなりの効果がある。
さらに医薬品の支援も行なわれる。
北朝鮮にとってはかなりオイシイ話である。
これだけの身代金を払ってさらに、制裁を行なわない旨の約束までしてきた。
至れり尽くせりだ。
こうなると日本にはもう外交カードが殆どない。
食料は出した。制裁はしない。
今後残りの10人をどうするのだと家族会が怒るのももっともだと考える。
10人の再調査に期限を付けて、制裁不発動の約束をしてこなければ
小泉の訪朝は一応の成功と呼べただろうし、そのぐらいのことは
十分できたはずだ。(最初から臆病者の小泉に期待なんぞしてなかったから落胆もしないけどさ)
相変わらずの土下座外交
十分な調査の為に期限は設けなかったと小泉は言うが、調査も何も隠してる事を
公にするかどうかだけなのだから、調査の結果出ましたと言う建前を
北朝鮮側が使え、また内輪での協議に十分な期限を提示すれば足りる。
10人の生死不明の拉致被害者、その他数百の特定失踪者、
核、ミサイル、日本人妻・・・・・・
数多くの点で北を譲歩させなくてはならないのに
序盤から大盤振る舞いで本当にこれらの問題が解決できるとは
到底思えない。
特に制裁オプションの放棄は論外だった。